海賊宇宙船地球号獄中記

1995生 Even if my body is no longer and it becomes the enumeration of words, I certainly stayed here.

扇動の研究 part3 宣伝媒体の種類

 

煽動の研究―歴史を変えた世論操作 (1983年)

煽動の研究―歴史を変えた世論操作 (1983年)

 

  ★宣伝媒体の種類

①象徴(シンボル)

  • 例:ヒトラーは鉤十字章を毎日さまざまな場所で見られるように工夫させた。
  • この種の媒体の多くは、一つ一つ切り離してみれば取るに足りないものである。しかし、いつの時代にも取るに足りない宣伝に多量に触れることによって生じるる累積効果が態度形成の方向づけをする。
  • あらゆる視覚的な媒体のかなめ、もしくはつなぎの役割を果たす。
  • 確認手段、繰り返し、調整、記憶喚起、境界表示や規模の強調。

 

イメージ・シンボル事典

イメージ・シンボル事典

 

 

②建築物

  • 建物は畏怖、偉大さ、信頼、力、安定といったものを伝えることができ、中心地や他を圧するような所に存在すれば、かなり多数の聴衆に対して長い期間にわたって力強さを印象づける
  • 政府の善政、技術力、責任などを広める。
  • 例:支配者の館、記念建造物、要塞、墓所、寺院、教会

③彫刻、絵画

  • 彫刻は、英雄や支配者を理想化し、観念や性質を擬人化により大衆にとっていくぶんなりとも実体を持たせることができる。
  • 絵画は風刺に使われる。

④雄弁術

  • 弁舌による急激な感情の攪乱、恐怖心の誘導と瀬戸際での救済。
  • 盲目的な愛国主義の常套句を周期的に絶叫。
  • 聴衆の賤しい動機を非常に鋭敏な理解力で一つの行動へと組織化する。
  • 「人間の声」は、話し手から離れると臨場感を多きく殺がれることになり、人を興奮させる力を失いがち。

⑤音楽

  • 音楽は注意深く利用すれば、人の感情に訴え人を結束させる。
  • 例:国歌、校歌
  • 条件反射的な反応を引き出す手段。

⑥ピラミッド型情報組織

  • 直接的媒体の大きな欠点は、聴衆の規模が制限されていることである。この問題点をなくすために、情報伝播のための細胞組織、軍隊、行政機関で用いられた階層組織が発達した。
  • 誤報の可能性が起こらないような情報の単純明快さ、情報の仲介者たちの正確な作業を確保する一種の規律、および作業の継続を可能にする高い水準の動機づけが必要。

⑦詩や演劇

⑧小説

  • 小説は、体制側よりも反体制側の宣伝媒体として成功してきた。
  • 体制側の小説は芸術的にやや劣る作品が多く、好戦的なナショナリズムを鼓吹し、冒険と自己犠牲を讃え、国や帝国のためにはいかなる危険も顧みない人々の勇気を賛美した。

⑨歴史

  • あまり科学的でなかった時代の歴史学は、特に見解に説得力を持たせるために、時には無意識的に歪曲されやすい学問分野であった。通常それは、現在までの歴史過程を進歩ないし退歩としてとらえるという形をとる。
  • 歴史的な比喩も好まれる。例:ナポレオンはアレキサンダー大王に喩えられて宣伝された。
  • 英雄、民族の起源、太古の国境、再現すべき帝国、再現すべき栄光、殉教者、成功者と敗残者、もめごとの仕掛け人、祝うべき記念日など、宣伝材料の恰好の宝庫。

⑩学問

  • 宣伝に都合のいい学説が取り上げられる。例:遺伝学(ナチス)
  • 哲学の諸説は、最終的には宣伝家に、しばしばその前後関係や文脈を無視して利用された。

⑪映画

  • 音、動き、色、リアリズム、ファンタジーを結合させ、半ば闇のなかで一体となっている聴衆に働きかける映画は、伝達の媒体としておそらくもっとも効果的のものの一つ。
  • グリアソン「ハリウッドは地上最大の潜在的武器弾薬工場の一つである・・・・・・人々をお互いに愛し合うようにも憎み合うようにもさせることができる・・・・・・大衆の意思を左右する手段である。

⑫テレビ

  • 群衆の反応をとらえ、ドラマをメロドラマ化し、人間の魅力を売り込み、熱狂させたり恐怖心を与えたりすることができる。
  • 対立を人為的に激化させ、事柄を単純化して興味本位に見せる。
  • 面白味に欠け、幼稚で、独創性に乏しく、反復がむやみに多い。
  • 文化の独占を助長。
  • 逃避的もしくは自己満足の傾向を持ち、興奮させる際にも自発性を生かし、ある行動にかり立てるというよりも、カタルシスとして作用し、しばしば発展性を欠くことが多い。
  • 付和雷同、無気力、自己満足と”甘え”を助長するテレビは、コミニュケーションの歴史上、最も危険な存在。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

扇動の研究 part2  扇動の道具

 

煽動の研究―歴史を変えた世論操作 (1983年)

煽動の研究―歴史を変えた世論操作 (1983年)

 

  ★強迫観念による態度変化

愛国心

  • 自分の国(民族)が他の国(民族)より優れているという観念を植え付けて扇動。
  • 熱狂の過程で一人の人間に対する英雄崇拝に傾く傾向がある。
  • 他民族への不寛容

②禁欲

  • より高い目的のために自分を捨てることをうながすこと。
  • 自己犠牲の態度を広めるためには、プロパガンダの目標を常に本来の目標より高いところに設定しなければならない。
  • 例:スパルタ戦士、日本の武士、神風特攻員

③貪欲

  • 臣民の間に征服欲を広めて協力を引き出す。
  • 例:資本主義をおしすすめるために、広告技術を活用して、必要のないものを買わせる、所有欲を煽る。

 

 ★プロパガンダを行うための媒体利用を可能にする主要因

①物理的な力・・・独裁政権や革命政権は媒体支配を第一の目標にする。

 

②金銭

  • 媒体所有者の買収。
  • 間接的な金融支配。
  • 広告料金という形による媒体の購入。
  • パンとサーカスのスポンサーになる。

 

③作家

  • 媒体を利用する機会は、創造の才能もしくは人を楽しませる技能を持つ人に与えられる。
  • 聴衆の求めるものは逃避的で知性を要せず、心の平安を乱さない性質のものであるから、それに応じて、ニュースやドラマを型どおりに仕上げる職人が真に創造的な人より多くの機会を与えられる。

④速度・・・記事や思想の発表で他に先駆けねばならない。

 

※現代は、非常に強力な媒体により大衆は過度な宣伝戦にさらされているので、新しい考え方や人を興奮させるメッセージが熟してから大衆の中へ浸透することは、昔よりも難しくなっている。

 

 

 

扇動の研究 part1 プロパガンダの文体

 

煽動の研究―歴史を変えた世論操作 (1983年)

煽動の研究―歴史を変えた世論操作 (1983年)

 

  ★プロパガンダの文体の種類

①純理性的なもの

  • 構造:一般的な学問の理論とともに。
  • 事実を尊重し、知識を提供する論理的なもの。
  • 有利な事実選び、不利な事実はその一部もしくは全部を無視する。
  • すでに強固な意見を持っている人には有効ではない。

②半理性的なもの

  • 構造:寓話(物語)・・・基本的に人を楽しませるための構造を利用して、主張を人に信じ込ませたり、その欠陥を指摘しようとする。
  • がんらい薄弱な論拠に説得力や信頼性を与えるためにほのめかしや連想が利用される。

③純粋に感情に訴えるもの

  • 構造:儀式・・・感情的プロパガンダはうまく精神を浄化し、感情を最高潮に導いておいて真の宣伝内容を植え付ける。ゆえに、準備➡最高潮➡解決を中心とする儀式の性格が要求される。例:過度なパフォーマンスを行う入社式など。
  • 主観的な考えが熱狂的に伝えられる。
  • 音楽や恐怖を使用。

 

 ★宣伝に使われる語法

  1. 韻・・・韻は単純な語句を記憶しやすくし、より興味をそそるものにし、あたかも重要であるかのように見せる。例:Liberte,Egalite,Fraternite(自由、平等、博愛)
  2. リズム
  3. 頭韻
  4. 隠喩
  5. 直喩
  6. 擬人化・・・物事を単純化し、聴衆に愛憎の対象を目に見える形で与える。
  7. 洒落
  8. 決まり文句
  9. 逆説・・・外見上の矛盾や意外性による衝撃効果。

 

 ★プロパガンダの効果的なテーマ別類型、宣伝材料

  1. 英雄、殉教者
  2. 闘争、葛藤、、、例:善と悪の戦い
  3. 意外な真事実、、、例:キリストの復活
  4. 贖罪の子羊(スケープゴート)・・・社会の諸悪を大衆がもっとも悪い印象を持っている分子の責任に転嫁し、この分子の不評を利用して、社会制度の人気を高めようとする方法。例:反ユダヤ
  5. 予言・・・人間は終末論や至福千年説に魅力を感じる。
  6. 罪と罰、、、例:悪いことをしたら地獄に落ちるぞ、という戒め。
  7. 超自然現象・・・治癒の力や死の克服は特に宣伝になる。
  8. 自己犠牲、、、例:祖国のために死ぬことは名誉
  9. パロディ、風刺・・・敵の欠点を笑いものにすることで、カリスマを削ぐ。

(全て聖書に組み込まれている。流行るわけだ)

 

 ★プロパガンダの阻害要因

  1. 難解さ
  2. 退屈さ・・・プロパガンダには娯楽性が要求される。
  3. 専門用語
  4. とても信じがたいこと・・・まず真実を以て扇動しなければならない。
  5. 情報過多・・・宣伝文句は一つに絞ったほうがよい。
  6. 嘘・・・嘘ばかりだと誰も見なくなる。

 

part2に続く......

 

日記① 5/1 BOOK・OFF遠征記

 今、読んでいる『ローマ人の物語』シリーズ全15巻はポストに投函できないほど分厚い。そして俺の家は4階にある。エレベーターはない。つまり、配達員は俺が『ローマ人の物語』を注文するたびに4階まで駆け上がらなければならないのだ。この事態を痛ましく思った俺は最寄りのBOOK・OFFで残りの巻があれば全部買っておこうと思い、家を出た。

 歩いて20分ほどかかる。自転車は随分長い間乗っておらず、放置していて使い物にならないだろうし整備するのも手間なので使わない。それに、自転車は人を轢いてしまいそうで恐ろしい。俺の運転は荒い。誰も傷つけたくないので、自転車には乗らないのだ。それに、たまにはのんびり歩くのもいいものだ。家の中にばかりいるのは良くない。外の美味しい空気を吸って……いや、外の空気は排気ガス歩きタバコの匂いで汚染されていて、とてもウォーキングを楽しめるものではなかった。汚染地帯を辟易しながら歩き、BOOK・OFFにたどり着いた時は満身創痍の体であった。

 そんな苦労をして着いたのに目的のものは一冊もなかった。結構有名なものなのにないとは。扇動家の本はたくさんあって余計腹立たしさが増した。許さんぞ、つぶれろよ!と思って憂さ晴らしに漫画を大人買いしようと思ったが、やめた。なぜなら、4日から20%セールだったので今買うと損だと感じたからだ。改めてセール期間に行こうとも思わないが損だと思ったから買えない。店頭でセールの予告をするのは、今買うと損と思わせてしまうので、フラッと入った客にはマーケティング的に有効ではないと思った。たまたま目的もなく立ち寄っただけの人間は次にわざわざ来る可能性は低いので逆効果だろう。セールの広告は当日の店頭と、チラシかネットだけで告知すればセールに狙いをつけて来る客が増えるんじゃないかと。人間は実際、損をしていなくても損をしていると思えば行動しないものなのだ。如何に、自分が得をした、賢い消費者だと思わせるのがマーケティングの極意だ。

 で、結局何も買わずに帰った。BOOK・OFF、駄本しか置いてないし、もう二度と行かなくていいかな。これからもAmazonに支配されよう。配達員も俺のために4階まで駆け上がれ。嫌なら辞めろ。自分が奴隷じゃないというのなら。いや、案外やりがいを感じているかもしれん。お客様の笑顔のためにとか。俺は笑顔を見せないけれど。

キリスト教は去勢宗教か? That'S a DRAMATIC CHANGE!

 

ディスコルシ ローマ史論 (ちくま学芸文庫)

ディスコルシ ローマ史論 (ちくま学芸文庫)

 

 マキャヴェリは『ディスコルシ』の中で現代の人間は古代の人間より貧弱になったと説く。その理由を古代宗教とキリスト教の違いに求めている。

 

  1. キリスト教は真理と正しい生き方とを啓示するが、現世的な名誉には導けない。古代宗教は現世の栄誉を最高の善と考えていたので活動にもより力が入った。
  2. キリスト教の儀式は繊細優美な見てくれで厳しさがない。古代宗教は生贄で獣を屠るのでそのすさまじい光景は気を引き締める。
  3. キリスト教では行動的な人物よりは、目立たない瞑想的な人物を持ち上げる傾向がある。服従、謙遜を最も貴いことと考えて、人間が対処しなければならない日常の事柄をさげすむ。キリスト教のたくましさは忍従を意味する。一方、古代宗教は強靭な精神、頑健な肉体、人間を力強い存在に鍛え上げうるすべての事柄を善と見なし、現世的利益に輝く人間を祝福した。
  4. すべての人間が天国に召されることを願うあまり、自分たちを苦しめる極悪人に仕返ししようなどとは思いもよらず、いくらいじめぬかれようとも、じっと我慢して考えるようになる。その結果、極悪人の天下になった。

 ざっと見るとこんな感じだが、キリスト教は支配者にとっては都合のいい宗教だ。信者は現世利益を求めないし、忍従することが善だと教えられているのだから。真に、キリスト教は去勢宗教と言ってもさしつかえないと思う。今では「おフランス」などと呼ばれているが、2000年前のあの辺りは古代ローマから見れば、未開の蛮族が住まう地であり、勇猛果敢な戦闘民族という評判だった。戦闘方法も押して押して押しまくるという力押しに頼る人間たちだった。主食は肉ばかりでローマ人より体格がよく、衣服は半裸。それがキリスト教が浸透するにつれ、カマっぽいお上品ぶった修道士が練り歩く地になってしまったと。

 

BEFORE

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AFTER

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影響力の武器 part 4 社会的証明、好意、連合

 

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

 

 ・社会的証明の原理・・・特定の状況で、ある行動を遂行する人が多いほど、人はそれが正しい行動だと判断する。

 例:録音された笑い声、製品の誇大広告、恐怖心の除去(海を怖がる子供に同年代が海で遊んでいる映像を見せると、その子は海に対する恐怖を柔らげる)

 発動条件:①自分に確信が持てなくなったとき ②状況に対する馴染みのなさ

 これらの発動条件を集団で満たせば、集合的無知の完成。例:火事が起こっているのにみんなが誰かがやるだろうと思い、誰も通報しない。

 集合的無知の発動理由:①責任の分散 ②社会的証明を探している(誰もやっていないことを自分だけやるのは憚られるので誰かがやるのを待っている)

 効果が強くなる条件:①不確かさ ②類似性(自分と似た人間の行動を真似る)

 ウェルテル効果・・・自殺報道があって数日は自殺が増える。若者が自殺した場合は若者の自殺が増え、老人が自殺した場合は老人の自殺が増える。

 防衛法:類似した他者が行っているあきらかに偽りの証拠に対して敏感であること。自分の行動を決定する際には、類似した他者の行動だけを決定の基礎にしないこと。

 

 

・好意・・・人は自分に好意を感じている知人に対してイエスと言う傾向がある。

好意を抱く原因

  1. 外見的魅力:ハロー効果・・・ある人が望ましい特徴を持っていることによって、その人に対する他者の見方が大きく影響を受ける。
  2. 類似性:自分ににている人を好む。似通った経歴や趣味を強調すれば好意をもらいやすい。
  3. お世辞:お世辞とわかっていても純粋な好意を向けられるとその相手に好意を感じやすい。
  4. 接触頻度:馴染みのあるものに好意を抱きやすい。逆に、競争相手として接触する回数が増えると憎悪が強まる
  5. 協同:同じ目標に向かわざるを得なくなったときに人は団結し、その結果、勝利や何かを達成すると、協同した人間に好意を持つ。

例:優しい刑事と怖い刑事・・・初めに怖い刑事が容疑者に難詰し、しばらくしたら優しい刑事が助け船を出す。好意+知覚のコントラスト+返報性が使われ、容疑者が告白しやすくなる。

 

・連合・・・その出来事の善し悪しと関連があるだけで、その人物の善し悪しも結び付けられる。例:敗戦の伝令を持っきた人物は殺される

 栄光浴:好ましい事象を自分と結び付けて同一視する。例:応援しているスポーツチームが勝ったら、自分の勝利のように思う。逆に負けた場合は自分との同一視を切り離す傾向にある。否定的な自己イメージを持ち、自分ひとりでは問題解決できない人間にこの傾向は強い。

 防衛法:不当な好意が生み出されたとき注意する。承諾誘導する内容とその相手に対する感情を分離する。

 

 

影響力の武器 part 3 コミットメントと一貫性

 

 

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

 

 ・コミットメントと一貫性・・・ひとたび決定を下したり、ある立場を取る(コミットする)と、自分の内からも外からもそのコミットと一貫した行動を取るように圧力がかかる人間の心理。             

 メリット:①一貫性を保つことによって社会から高い評価を受ける。②以前の決定と一貫性を持つことで将来類似した状況に直面したときに、関連するすべての情報を処理する必要がなくなる。

 デメリット:この心理を知っているものに考えなしの反応をさせられる。

 用例:12月のクリスマスに向けておもちゃのCMを流す➡子どもが親におもちゃをせびり、親はおもちゃを買うことを約束➡おもちゃ会社は12月には目玉商品を少ししか卸さず、わざと売り切れにさせる➡親は子どもに「おもちゃを買ってやる」と約束(コミット)した手前、何も買わないわけにはいかず、代わりのおもちゃを買う➡おもちゃ会社は12月に宣伝したおもちゃの残りを1月に卸す➡親は約束したこのおもちゃを買う。これでおもちゃ会社は2倍の利益を得ている。

 コミットさせれば望むような形に相手の自己イメージを変え、その人は新しい自己イメージと一貫したあらゆる範囲の要求を受け入れる。まずはコミットさせることが重要なので、小さな要求の飲ませ(ここで自己イメージの変容が起こる)、関連する大きな要求を飲ませる(段階的要請法)。

 影響を及ぼす条件

  1. 行動を含むこと・・・例:作文を書かせる。ある行動をとったという物理的な証拠になり、これが自己イメージの変化を及ぼす。文章になった意見はほかの人々に見せることができる。ほかの人々に意見を書いた人間がその内容を心底信じているのだと説得できる。人には、書かれた意見は書いた人の本心とみなす、という生来の傾向がある。
  2. 公表されること・・・公表されると、一貫した人間に見られたいがために、公表した立場を維持しようとする。プライドや公的自意識が高い人に有効。
  3. 努力を要すること・・・コミットメントに労力が投入されればそれだけコミットした人の態度に影響する。例:興行会社が料金を提示しないことがあるのは、料金を調べた時点でコミットを獲得できるから。
  4. 自分の意思で選ぶこと(自分で選んだと思わせても可)・・・人は自分が外部からの強い圧力なしにある行為をする選択を行ったと考えるときにその行為の責任が自分にあると考える。

 ビジネスの例:承諾先取り法・・・相手にとって有利な条件を提示して喜んで買うという決定を誘い出す➡契約完了までに有利な購買条件を巧みに取り除く(マイナスを付け加えても同じ)➡客は自分の判断を正当化するために新しい理由を自分でつくり、その条件でも購入する。

 防衛法:一貫性はほとんどの場合に生活に役に立つので一貫性を極度に忌避すべきではなく、避けるべき一貫性もあると意識するにとどめる。

 引っかかりやすいタイプ:一貫性を重視する、老人、個人主義者。

part4に続く......